本年6月に日本公開した第50回アニー賞3部門受賞の話題作「マルセル靴をはいた小さな貝」 実写映像とコマ撮りの組み合わせ。フィクションでありながらもドキュメンタリーのよう見せかけたモキュメンタリー手法でとられた映画。”ストップモーションアニメーション”の新しい表現や手法に挑戦する作品です。「マルセル」を切り口に海外～日本、今のコマ撮りの現状/現在地を、 東京藝術大学大学院で教鞭をとり、DigiCon6-ASIAほか海外映画祭でも審査を行うアニメーション作家伊藤有壱さんにお話しいただきます。

上映作品：「Blue Eyes – in HARBOR TALE -」 他。

※10:30~「マルセル靴をはいた小さな貝」のチケットにて続けて参加いただけます。

朝ドラのオープニング、ササノマリイ、Mr.Children、YOASOBI などのMV、NHKのみんなの歌、CMの数々、自由さに満ちた独特の小気味の良い映像表現で活躍している牧野惇さんと、何年にもわたりコマとコマの間で溺れそうになったり楽しんで遊んだりしてきた真賀里、一見真逆に見える方法をとっている二人が ”表現すること” について語ります。」(真賀里文子)

人形アニメーションや人形造形、手から作り出される質感を重視したコマ撮りアニメーション作品を多数制作するスタジオTECARATを率いる八代健志監督。 初めて制作したコマ撮り作品のことからスタジオを立ち上げ、現在へ至る過程と、そして人形作家としての側面、特に木彫りによるキャラクターや造形と演出との関連など、細川晋さんを聞き手にお伺いしていきます。 コマ撮りをはじめようとしている方や始めたばかりの方、今まさにつくっているという方も含め、そしてコマ撮り好きの方へどうぞお待ちしております！

予定上映作品：「11月うまれの男の子のために」 「プックラポッタと森の時間」その他。

※八代監督作品ならびにTECARAT作品は、Morc阿佐ヶ谷にて11月24日〜11月30日の期間に特集①と②とふたつのプログラムにて作品を網羅的に上映しています。どうぞよろしくお願い致します。

マスタークラスでは、キャラクターお弁当通称"キャラ弁"の第一人者であり、食品をモチーフにしたアニメーションの制作をつづける宮澤真理さんに、制作の方法論や考え方、キャラクター造形と素材、そして作家として作品を作ってゆくために必要なことや考え方を映像や写真を交えてお話いただきます。 ※キネコ国際映画祭でも国際審査員日本短編グランプリ受賞した「Walts」はMorc阿佐ヶ谷12/1~4の審査委員選考員プログラムにて上映。

ポカリスエットwebムービー「スカフィンのうた」などのMVやEテレ「シャキーン！」の「惑星家族」「はったけさん」など愛らしくもシュールなキャラクター、カラフルな色づかいと、描かれ切り抜かれた大量の素材によるアニメーションが圧倒する気鋭のアニメーション作家の初期作品から最新作までおよそ18年間の表現の実験、手探りで見つけ出すその表現の変遷をメイキングを　当時の写真や解説を交えながらご本人にお話いただきます。

上映予定作品；土屋萌児プログラム作品集に加えて、この12/3限定で「シャキーン!」作品からもいつくか上映！大きなスクリーンでぜひ！

母と娘の関係や問題を抱えた家庭などの社会的な問題を、温かみのある切り紙アニメで寓話的に描き出す、国際映画祭でも受賞多数のノルウェーのアニメーション作家アニータ・キリ。先日自身のスタジオを整備・オープンしたとのこと。キャリアの最初の作品やその後の制作では、どのようなことを考え作品に落とし込んで来たのか。アニメーション制作の方法論、ノルウェーでのアニメーション制作についてもお話いただきます。

上映予定作品：「Mother didn't know」他。 ※Morc阿佐ヶ谷 アニータ・キリ作品集プログラムにて ５作品すべてをご覧になれます。